岡庭由征(よしゆき)はサイコパスの精神異常で減刑か?懲役何年になる?

2019年におこった茨城県一家惨殺事件の犯人として、岡庭由征(よしゆき)容疑者が逮捕されました。

岡庭容疑者は過去にも、女子中学生、小学二年生の女児をナイフで襲った通り魔事件の犯人。

当時16歳だったことと、「広汎性発達障害」と診断され、少年法に守られる形で刑事処分にはならずに医療少年院に収容された人物です。

更生には至るはずもない、純度100%のサイコパス。

犯罪をおかし再度逮捕されたのですが、岡庭容疑者が精神異常者と判断されたばあい、刑期は減刑されてしまうのか、調べました。

岡庭由征(よしゆき)はサイコパスの精神異常で減刑か?

岡庭容疑者がサイコパスと言われるには理由があります。

少年時代からの異常な行動について例をあげます。

・小学生時代から虫を殺したり、猫を虐待していた
・高校生時代には猫を殺害し、首とナイフを学校に持ち込んで、平然と寝ていた
・2012年には籠に入った猫の首元を刺して弱らせたあと生き埋めにしたとして猫虐待容疑で追送検されている
・猫を茹でる虐待動画の閲覧履歴がパソコンに残っていた
・中学三年生と小学二年生の女の子を相手に通り魔事件を起こし、金属製のワイヤーも隠し持っていた

きいただけでぞっとするようなやばい内容です。

しかし、サイコパスによくあることとして、逮捕後の精神鑑定により「広範性発達障害」との診断。

当時のさいたま地裁(田村真裁判長)は、医療少年院に長期間収容して、更生させるとの判断を下しました。

うそでしょ?と思ってしまいました。医療少年院に入ると、数年間で簡単に出てきてしまいます。

そして出所後、2019年に茨城県一家惨殺事件を起こします。

今回、また精神鑑定され、サイコパス認定された場合刑期はどうなるのでしょうか。

 

精神異常で責任能力なし?無罪になる可能性は?

刑法には以下の通りに書かれています。

 

【刑法39条】

1 心神喪失者の行為は、罰しない。

2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

 

岡庭容疑者が過去に診断された「広範性発達障害」。

これは、心神喪失者や、心神耗弱者にあたるのでしょうか?

当たってしまったら、減刑されるかもしれず大変なことになりますね…

調べたところ、アスペルガー症候群や広範性発達障害などでは、ほとんどのケースで完全責任能力が認定されます

かつ、殺人罪などの重大な犯罪では、責任能力がないとの理由で無罪になるなんて、絶対に許せないという世論の声が高まるでしょう。

刑事裁判もそのような世論の声をうける傾向にあります。

殺人などが行われた重大な犯罪では、たとえ被告人に精神障害があり、

責任能力がないと判断されていても、無罪判決を下すことはほとんどありません。

 

よって今回の岡庭容疑者についても、精神異常と判断されたとしても刑が軽くなるということはないでしょう。

岡庭由征(よしゆき)は懲役何年になる?

岡庭容疑者は殺人容疑で逮捕されています。

他にも、余罪が重なる可能性がありますが、殺人罪の場合の刑期をみてみましょう!

殺人罪の法定刑は、死刑または無期もしくは5年以上の懲役である。2004年(平成16年)の刑法改正により、従来の「3年以上」から刑の下限が引き上げられた。もちろん、法律上の減軽や酌量減軽により5年未満の刑を宣告することは可能である。

死刑、または、無期もしくは5年以上の懲役とあります。

どれくらいの刑期になるのかは、事件の内容次第なのですね。

過去に類似している事件があります。

「大阪ミナミ姉妹連続殺人事件」です。

犯人は16歳の時に母親を殺害し、少年院に入っています。

出所してからも姉妹を殺害し、逮捕されています。犯人は「人を殺すのが楽しかった」という発言をし、世間を震かんさせた事件です。

事件についての詳しい内容を書き記すのは控えますが、犯人の山地悠紀夫(22)は死刑執行されています。

岡庭容疑者も、自分に不利になりそうなことをでも、平気で答えるなど雰囲気が似ているのが怖いです。

今回も同等の刑が下されるのでしょうか…?

まとめ

幼少期より、動物虐待や通り魔事件を複数回おこし、逮捕。

少年法により医療少年院を経て、再度凶悪な殺人事件をおこした岡庭容疑者。

異常な行動により精神異常を認められた場合、刑が軽くなってしまうのでは…?

という心配がありました。

 

過去の判決や、刑法をかんがみるに、これだけ世間を騒がせる重大な犯罪を犯しておいて、精神異常のため責任能力を問われない、というケースになることは、ほぼないといっていいでしょう。

こんどこそ、きちんとした判決がなされるよう裁判の行方に注目してゆきましょう。