2020年12月からβテストを行っていたTwitterの音声ライブ機能「Space(スペース)」が2021年5月4日、正式サービスを開始しました。
このサービスは最近話題を集めている音声版SNSの一つとして、リアルタイムで音声による交流ができる新機能となっています。
1月から招待制音声版SNSとして、爆発的な広がりを見せたClubhouse(クラブハウス)との違いをまとめてみました。
twitterの「Space(スペース)」って何?
まずはtwitterの新機能サービス「Space(スペース)」についてどのようなものか紹介します。
Twitterの「Space(スペース)」とは、これまでテキストでの交流がメインだったtwitterが発表した、音声を使ってリアルタイムで会話できる新機能であり、音声で他のユーザーとの交流を楽しむことができる新機能となります。
あとにログが残るテキストとは違い、会話はすべてライブで行われ、今起きている実際のことに対しての臨場感が味わうことができ、よりオープンな活発な場になる可能性があるとのこと。
また、インフルエンサーのセミナーや、芸能人・有名人などのつながりを持つ場として期待されています。
参加人数としては、スペースを開催する「ホスト」、話をする「スピーカー」、話を聞く「リスナー」の3つの立場に分かれ、話ができる人数としてはホストを含め最大11人となっています(リスナーの人数に制限はなし)。
そして部屋を立ち上げる「ホスト」になることができるのはフォロワー数が600人以上との制限があることが発表され、ある程度の敷居が設けられました。
これに対してのネットの反応として様々な声が見受けられます、
スペースって何?
立ち上げられるのフォロワー600人以上ってなんかすごいな笑— 工藤 (@SherlocKudo4869) May 4, 2021
(スペースのホストになるためにはフォロワー600人以上必要とかTwitter終わってるな
600人以下の人にはホストをやる権利がないと?
不平等だ!!!!!)— 鮫樹 奏音🍀*゜♤* (@KANON_03122003) May 4, 2021
600人にした理由がしりたい
人数少ない方が濃い繋がりだからスペース需要あると思うんだが?— ありん (@nekodesu88) May 4, 2021
また鍵垢などの非公開アカウントもホストとなることができないようです。
Clubhouse(クラブハウス)の特徴から見る違いは?
では、Clubhouse(クラブハウス)の特徴からSpace(スペース)と比較していこうと思います。
招待制
Clubhouse(クラブハウス)の特徴として、アプリを始めるためには招待券を手に入れなければならず、一時はメルカリやオークションサイトなどで招待券が売買されるという事態が起きました。
しかしSpace(スペース)ではtwitterのアカウントさえあれば誰でも参加可能となっています。(ただし上述の通りホストになるにはフォロワー制限あり)
iosのみ対応
現時点でClubhouse(クラブハウス)にはiosのみ対応しており、アンドロイドには対応しておりません。今後2021年夏以降に対応予定となっています。
しかし、Space(スペース)においてはtwitterアカウントがあれば大丈夫なため、現時点においてもiosだけでなく、アンドロイドにおいても対応可能となっております。
ログ(アーカイブ)が残らない
Clubhouseでは運営内部に音声データ(アーカイブ)は一時的に残りますが、基本はルームが閉じるとアーカイブは残らず、あとから視聴することはできません。
しかし、Space(スペース)においてはホストとスピーカーは、ライブセッション終了後30日以内なら発言の記録をダウンロードできることができるようです。
クローズドルームが作れない
Clubhouseでは招待した人のみ参加できるクローズドルームが作成できました。例えば会社の小規模なミーティングや、学生のサークルの打ち合わせなど。
しかし、Space(スペース)においてはスピーカーは11人までと制限があるものの、リスナーにおいては制限をかけることができず、現時点ではプライベートなグループチャットには向きません。
しかし、今後数週間以内にチケット制のサービスが行われることも発表されており、ホスト自身がチケットの価格や販売数を決定でき、手数料を引いた大部分がホストの収益となるマネタイズができるようになるそうです。
今後、こういったチケット制ルームでインフルエンサーなどのセミナーが有料で行われるのでしょう。
字幕機能がない
Clubhouse(クラブハウス)ではリアルに文字起こしをする字幕機能はありませんが、Space(スペース)には音声を自動でも文字起こしをする機能がついています。
まとめ
昨今、非常に盛り上がりを見せつつある音声型SNS市場においてtwitterが新たに発表したサービス「Space(スペース)と今年序盤に世間を席巻したClubhouse(クラブハウス)との違いをまとめてみました。
同じような音声チャットのサービスでもそれぞれの特徴の違いから、TPOによって使い分けができ、サービスとして使い分けができるかもしれません。
今後ますます音声型SNSの注目度が上がっていき、新たなサービスがどんどん出てくる未来が今から楽しみです。